カルカッソンヌ:ミディ運河

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東京から実家の母が遊びに来たので、一緒に南仏のカルカッソンヌに行った。

パリのモンパルナス駅からTGVでトゥールーズかモンペリエ経由で約6時間の列車の旅。でも、TGVは新幹線より振動が少ないので、それほど疲れない。窓際のランプがお洒落でしょ?

カルカッソンヌには2つの世界遺産がある。シテと呼ばれるヨーロッパ最大の中世城壁都市と、17世紀に作られたミディ運河。駅を降りると、すぐ目の前が運河クルーズの乗り場なので、まずミディ運河を観光することにした。
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ミディ運河は、17世紀に、貨物輸送のために、地中海と大西洋を結んで作られた全長240キロに及ぶ運河である。当時、地中海と大西洋の間の航路はジブラルタル海峡を通らなければならず、遠い上に海峡の通行料が高く、しかも海賊が横行し危険だったことから、ピエール・ポール・リケという人物が私財をなげうって建設に着手したが、本人は運河の完成前に亡くなってしまったそうな。カルカッソンヌはその運河の通り道にあたる。
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運河の周りにはたくさんのプラタナスや糸杉などの木が植えられ、川面に緑の影が映り、とてものどかな雰囲気。両岸には遊歩道があり、ハイキングしながら観光することもできる。
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カモの赤ちゃんたちのお出迎え。
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運河上には、橋や水道橋や閘門などの数多くの構造物が作られており、それらが芸術作品とみなされ、運河全体がユネスコの世界遺産に登録された。下の橋は最近のものだが、運河上でもっとも高い橋。
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カルカッソンヌ周辺での見所の一つが、閘門。大きな標高差を船で通過するためのシステムだが、実際に体験するのは私も初めてで、ちょっとドキドキ。
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まず下流側の水門が開くと、中が溜池のようになっている。
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その中に船が入ると、水門が閉まり、上流側の水門から水が溜池に注ぎ込まれる。
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そして溜池の水位が上流側と同じになると、上流側の水門が開き、船は再び進み始める。
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反対に上流から下流に向かうには、上流側の水門が閉まった後、下流側の水門から水を放出して、溜池の水位が下流と同じになったら、下流側の水門が開いて、船が進むというわけ。水位の変化とともに、船もプカプカと上がったり下がったりする感覚は、なんとなく不思議。

1回の閘門で3メートルくらいの高低差をカバーする。
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ミディ運河沿いには、8段階の閘門を経て進む場所もあるそうだ。今では、水門は鉄製でモーターで動くが、17世紀に作られた当時は、木製の水門を人力で動かしていたというから、すごい。

マッチョな船頭さん。でも船を操縦するより、ソニーのカメラで撮影するほうが忙しかったみたい。
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ちょっと面白い経験だった。
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by MadameSanma | 2007-06-16 06:46 | パリからの旅
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