国立ゴブラン織工房 Manufacture des Gobelins

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国立ゴブラン織工房は、17世紀初頭に作られた400年の歴史を持つタピスリの工房で、ルイ14世治下に宰相コルベールがパリの他の織物工房も統合して王立工房として整備し、当時の一流の画家の作品を下絵に多くの優れたタピスリを製作させた。以来、王立、国立と時の政権に応じて名前を変えつつタピスリを製作し続け、現在も国有備品局に属する国の施設。つまり、ここで作られるタピスリは、一般には販売されず、大統領府や役所、在外公館などの官公庁の建物の装飾や、国賓へのプレゼントに使われる。

ちなみにゴブランとは、タピスリ工房ができる前に、この場所で有名な染物工房を営んでいた一家の名前で、その跡地を国が買い取って工房を作り、名前がそのまま残った。

工房内は、ガイド付き見学でのみ見学可能。撮影禁止なので写真は撮れなかったけど、昔ながらのやり方で織物職人たちが実際に製作している現場をまじかで見ることができ、ゴブラン織りの技術や特徴についての詳しい説明が聞けて興味深い。ピンと張った縦糸の間に横糸として色糸を絡めて絵を描いていく技術や使う道具は基本的に昔とまったく変わらないが、絵柄は現代の作家の作品。

この場所には、ゴブラン織工房のほか、ボーヴェ織工房とサヴォワヌリ工房の二つの国立工房もあり、そちらも一緒に見学できる。ボーヴェもタピスリを製作しているが、ゴブランが縦置き型の織機を使うのに対し、ボーヴェは平置き型の織機を使い、サヴォアヌリは壁掛け用のタピスリではなく床に敷く絨毯を織っている。

さて、この日のお昼は一つ手前の地下鉄駅モンジュで降りて、市場通りとして知られるムフタール通りの中ほどにあるタルト専門店メゾン・デ・タルト(La maison des Tartes)で。食事系タルトとデザート系タルトがそれぞれ10種類以上もあり、この日のチョイスは、ジャガイモとロックフォールチーズのタルトのサラダ添え。
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工房の近くには、有機パンのお店として有名なブーランジェ・ド・モンジュ(Le Boulanger de Monge : 123 rue Monge 78005)があり、ケーキも美味しいのでお土産に。

Manufacture des Gobelins : 42 avenue des Gobelins 75013 Paris
最寄の地下鉄駅; Gobelins
工房の見学は火水木の午後2時と3時からのみで、事前に予約したほうが良い。
ちなみに併設するギャラリーは予約しなくても見学できるけれど、備品局のコレクションである家具などが展示されているので、タピスリを見たいと思っていくと期待はずれかも。
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by MadameSanma | 2008-02-20 18:10 | パリ
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