コメディー・フランセーズの舞台裏

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コメディー・フランセーズの舞台裏を見学するツアーに参加した。もともとガイド付きで劇場内部を見学するツアーは定期的に行われているのだが、今回私が参加したのは、人数限定の特別ツアーで、座員の1人が「もぐりのガイド」に扮して、みんなで正規のツアーのふりをしてこっそり普通は入れない舞台裏をのぞいてしまおうと趣向である。

「もぐりのガイド」役の人は、さすが役者で、たくみなしゃべりで仲間の座員の失敗談などを面白おかしく語りながら、劇団の生活を紹介してくれる。モリエールが座っていた椅子とか、出番待ちをする座員が集まるサロンとか見学したあと、一番の見どころは各座員の楽屋。出番に関わらず常に用意されているので、楽屋というより劇場内の座員の私室というべきか。学生用のワンルームマンションくらいの広さがある部屋に、化粧台のほかベッドやソファー、テレビなどが置いてある。どの人も、化粧前は意外と乱雑。

衣装係がルーブル美術館の絵からヒントを得てデザインしたという「シラノ・ド・ベルジュラック」の登場人物の1人の衣装。
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コメディー・フランセーズには60人ほどの座員がいるのだが、正座員と準座員がいて、正座員は1人一部屋、準座員は2人で一部屋。「もぐりのガイド役」の人は準座員だが、「ボクは最古参の準座員だから、1人一部屋なんだ」そうで、あとで調べたら、確かに普通準座員で入団して何年かすると正座員になるのに、彼は1996年からずっと準座員。

ちなみに、トップの写真は劇場の正面階段であるが、この写真を撮った窓は、階段側から見ると鏡なのだが、実はマジック・ミラーで、楽屋側から観客の様子を見られるようになっている。なので、「いくら芝居がつまらなくても、帰りにこの階段を下りるときには、いかにも面白かったわぁという表情をするんだよ!」。

最近見た芝居に出ていた正座員の1人が、なぜかツアーに参加していて、舞台で見た時にちょっとかっこいいなぁと思っていたので、まじかで見られて嬉しかったわん。
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by MadameSanma | 2008-03-17 15:44 | パリ
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