カテゴリ:犬の渡仏( 2 )

4月26日 旅立ちの日

さて、いよいよ出発当日。

なにしろ飛行機だけで12時間、飛行場への往復を含めると16時間以上はキャリーの中で過ごさなければならない稀典。気圧の変化が及ぼす影響や、フライト中のトイレはどうするのかと、出発が近づくにつれ不安で、私のほうが眠れなくなってしまった。以前、猫をアメリカから連れて帰った経験のある友人から、獣医さんに頼んで、鎮静剤か睡眠薬を処方してもらうようアドバイスを受けたので、事前に主治医に尋ねてみたら、「この子には必要ないです。むしろ鎮静剤の副作用のほうが怖い」との返事。

でもやっぱり心配なので、パッチフラワーのレスキュー・レメディを使うことにした。これは草花から作られたエッセンスで、ストレスを感じる状況で、心のバランスを取り戻し、普段の落ち着いた状態に戻る手助けをしてくれるというもの。本来人間用だが、ペットにも効果があるという。

出発の1週間前から飲み水に垂らしてみた。ついでに私も眠れるように一緒に飲んでみたのだけど。

当日は、朝早くおきて、たっぷり散歩をさせてトイレを済ませ、朝食は抜きで成田へ。成田空港の第一ターミナルの場合、出国は4階だが、検疫所は2階にある。そこへ、チェックインの1時間前に、犬を連れて書類を持って検査を受けに行く。事前に書類をファックスしてあるので、原本の確認と簡単な犬の身体検査のみで、あとは検疫所が輸出許可書類を作ってくれる。それが出来上がると、キャリーに、「検疫済み」文字の入ったタグをつけて検疫終了.。検査と書類作成にかかった時間は約30分ほど。
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さあ次が問題のエールフランスのチェックインカウンターでの重量測定。あーん、ダイエットしたにもかかわらず、結局200グラムほどオーバーしていたが、係りのお姉さんはそしらぬ顔で、「はい、4キロですね。」と言ってくれた。良かったぁ!でも、ワンコはただで飛行機に乗れるわけではない!1キロ30ユーロの料金がかかるのだ。とういうわけで、4キロ分の18000円を支払って、これですべてクリア。

こうしてついに機上の犬となった稀典だが、あれほど心配した私が拍子抜けするほど、まったく動じる様子もなく、いつも電車で旅行するときと同じようにキャリーの中でひたすら眠りこけ、離陸や着陸の際の気圧の変化にもほとんど無反応だった。一緒に乗っていた赤ちゃんたちは着陸時にはみんな泣き出したのに。その上、ミールサービスの時には、「俺にもよこせ」とばかりにスッチーさんに吼えて周りの失笑を買うほどの余裕ぶり。彼にしてみれば、「今回の旅行は清里よりはちょっと遠そうだな」ぐらいのことだったのかもしれない。

これも今まで国内を45回以上も、キャリーに入れて電車やバスや船で一緒に旅行してきたおかげだわ。

エールフランスはさすがペットの機内持ち込みをOKしているだけあって、客室乗務員の人もワンコに優しく、途中で様子をみにきてくれたり、声をかけたりしてくれた。

というわけで、無事パリ、シャルルドゴール空港に到着。これからフランスへの入国検査と思いきや、どこを探しても検疫所が見つからない。実はうわさではほとんどノーチェックと聞いていたので、そのまま何気なく税関の前を通り過ぎたら、本当に誰にとがめられることもなく、外に出られてしまった!いやー、やっぱり、出発前の苦労はすべて、再び日本に戻ってくるためのものだったのね。
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by MadameSanma | 2007-04-26 22:36 | 犬の渡仏

犬を連れてパリへ行く

マダムの日記
転勤が決まって一番先に考えたのが、稀典をどうしよう?ということ。もちろん、日本に置いていくなんて問題外。でも、8歳を過ぎて高齢犬の仲間入りをしている稀典を今更見知らぬ土地に行くなんて大丈夫かしら?第一、飛行機に12時間も乗れるの?出入国の手続きはどうなの?と、不安だらけ。
とりあえずインターネットで調べてみた。

それでわかったことは、驚いたことに、大変なのは、犬をフランスに連れて行くことではなくて、犬を日本に連れて帰ることだった。

日本の動物検疫所とフランス大使館のホームページによれば、日本からフランスに犬を連れて行くために必要なのは
ー個体識別用のチップを装着していること。
ー有効期限内の狂犬病のワクチンを摂取していること
以上の2点だけ。

でも、フランスから日本に犬を連れて帰るためには、上記に加え
ーチップ装着後に30日間の期間をあけて2度狂犬病のワクチンを接種。
ーその後、検疫所が指定する機関で、狂犬病の抗体価検査を受けること
の2点が必要となる。この抗体価検査の結果は2年間有効で、2年以内に帰国する場合は出発前に検査しておいたほうが簡単である。というのは、外国で検査を受けると、検査後6ヶ月たたないと帰国できないからである。

その代わり、これらの条件をしっかりクリアしてあれば、今では帰国後に検疫所に何十日も留め置かれることなく、即日犬を引き取れる。

というわけで、さっそく稀典にチップを挿入してもらうよう主治医の先生にお願いした。
チップは注射器の中に納まっていて、これを背中にブスっとさして皮下組織に埋め込む。この注射器のハリがかなり太くて、私なら泣いちゃうだろうなと思ったが、稀典はキャンとも言わなかった。なんて偉いコなの。
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その後2回の狂犬病ワクチン接種。そして、2回目の摂取から2週間後に、抗体価検査用の血清を採るための採血。血清を採るには必要な血清の量の4倍の血液が必要ということで、これまた見ていて私のほうが貧血を起こしそうになった。

そして採血から約1週間後に、検査機関から手紙が届き、出国に必要な量を大きく上回る数値が出て、余裕でクリア。良かったぁ。あとは、書類に記入するだけ。

出国に必要な書類は
ー動物検疫所に出す犬の輸出検査申請書
ー動物の移動に関するEUの書式
ー主治医の健康診断書
ーチップの装着証明書
ー狂犬病予防ワクチン摂取の証明書。

以上を、出国の1週間前までにそろえて、自分が出国する空港の動物検疫事務所にファックスすると、事務所の人が事前に確認して、不足している点を教えてくれる。申請書とEUの書式はネットでダウンロード可能。

ここまでに要した時間は約2ヶ月。つまり犬を連れて外国に行くためには、かなり早く準備しなければいけない。その上、お金もかかるのよぉ。

幸いだったのは、稀典の主治医のクマ先生が犬の海外渡航の手続きに慣れていたこと。感謝、感謝である。

でも、まだまだ安心はできない。フランスに行く場合、ペットの機内持ち込みを認めているのはエールフランスだけなのだけど、機内に持ち込めるのはキャリーの重さも含めて4キロ以内の小型犬のみ。稀典は、3.5キロ前後で、本体だけなら4キロ以内だが、かなり軽いキャリーを選らんだつもりなのに、稀典を入れて計ってみたら4キロをギリギリオーバーしていた。トホホ、というわけで、出国1週間前から、にわかダイエットをさせられた稀典だった。

ちなみに、エールフランスの場合、機内持ち込み用のキャリーの大きさにも制限があり、縦横奥行き合わせて115センチ以内。そのかわりハードケースでなくてソフトキャリーであってもOK。重さと、12時間も乗る犬の居心地のよさを考えて選ばなければならないのが、ちょっと難しい。

さてさて、出発本番は、どうなることやら。。。続く。
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by MadameSanma | 2007-04-15 22:33 | 犬の渡仏