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ラシーヌの道

半月に及ぶ長い出張からムッシュが帰ってきてはじめての週末、ちょっと遠出して、パリの南の郊外にある「ラシーヌの道」というハイキングルートを歩いてみた。

ラシーヌは17世紀のフランスの偉大な悲劇作家であるが、幼いとき両親を亡くし、子供時代をポールロワイヤルという修道院で過ごした。大人になって一時期、修道院から5キロほどの所にあるマドレーヌ城に滞在し、その間に城と修道院の間を散歩しながら詩作にふけったことから、その道が「ラシーヌの道」と名づけれているそうな。

パリから45分ほど郊外線にのって、まずサン・レミー・レ・シュヴルーズへ。駅を降りるとすぐ牛が草を食む牧草地が広がるのどかな町。稀典も久しぶりに嗅ぐ牧場の匂いに興奮。
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牧場沿いに歩いて30分ほどのところに、マドレーヌ城のあるシュヴルーズの町がある。9世紀にさかのぼる起源を持つ古い町で、きれいな小川と、小川沿いに昔の洗濯場、古い教会がある。
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マドレーヌ城へ向かう「ラシーヌの道」の始まりの標識。
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マドレーヌ城。
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城内の見学は午後2時からで、私たちが行った時はまだ閉まっていたので、残念ながら見学はパスして、ポールロワイヤルへ向かう。
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多少登り下りはあるものの、林や牧草地を抜ける気持ちの良い道で、久しぶりのハイキング。このところパリはお天気が悪かったが、今日は暑すぎず涼しすぎずのちょうど良い気候に、稀典の足取りも快調。
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牧草地には山羊や牛や馬がいて、みんな、のんびりと日向ぼっこしている。
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あまり標識が整備されていないので何度か迷い、2時間以上かかってやっとたどり着いたら、なんと修道院はただいま閉鎖中で見学できなかった。がっかり。もっとも修道院そのものは廃墟となり朽ち果てて、その跡しかのこっていないらしい。柵の隙間から雰囲気だけパチリ。
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その後、近くにあるはずのレストランを探してまた迷い、やっとたどり着いたら、もう閉店の時間で食べられず、しかたなくパリまで戻って、中華街で遅めの昼食。注文したのは焼鴨飯。お腹がすいていたので、写真を撮るのを忘れて一口食べちゃった。
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今日は、全体的にちょっとついていない日だったが、でも家族一緒に気持ちよいハイキングができたから、良しとしましょう。
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「僕は、いっぱいお散歩できたので、満足だよ」by稀典

RER郊外線B4線でSt.Remy-les-chevreuse駅下車。
by MadameSanma | 2007-06-03 04:30 | パリからの旅
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