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ラヴェンダー畑:ソーの里 Pays de Sault

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マザンから車で20分ほどのヴァントゥー山の山麓に、一面のラヴェンダー畑が広がるソーの里(Pays de Sault)がある。ソーは、プロヴァンスのラヴェンダーの名所をつないで通る「ラヴェンダー街道」の一番の見所の一つ。いくらお散歩とお昼寝三昧のグータラな夏休みといっても、プロヴァンスに来たら、やっぱりラヴェンダー畑は見たい! なので、半日タクシーを頼んで行ってみた。

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ソーは標高700メートルの高原地帯で、ここまで登ってくると、もうブドウ畑はすっかり姿を消して、代わりにラヴェンダー畑と麦畑が見えてくる。写真で紫色に見えるところがラヴェンダー畑。ラヴェンダーは6月から7月が花の見ごろで、8月10日ぐらいまでに全部刈り取られてしまうので、もう半分くらいの畑は花が咲いていなかったが、それでも、ソーを見下ろすこの高台に立つと、もうラヴェンダーの香りがかすかに漂ってくる。

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私が花の写真ばかり撮っているので、退屈しちゃった稀典。せっかくきれいなお花をバックの写真なのだから、もっと笑ってよ!
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ラヴェンダーの収穫車
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ラヴェンダーからエッセンシャル・オイルを作る蒸留所を見学。ここは親子3代続く家族経営の蒸留所で、伝統的なやり方でオイルを作っている。だから「大規模な蒸留工場より品質の高いオイルが取れるんだ」とのこと。
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原理は簡単で、収穫後に数日間乾燥させたラヴェンダーを水蒸気で蒸して、その湯気を冷やして水に戻し、水と油が分離したら、オイルだけ採取して、はい出来上がり。
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乾燥させたラヴェンダーを蒸し器に入れるところ。
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上から大きな石の重しで、ぎゅうぎゅうにラヴェンダーを押し込む。
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奥が蒸し器で、手前が冷却装置。湯気が流れるパイプを冷たい水の中に通して湯気を冷やして液体に戻す。
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液体はこのドラム缶の中に注ぎこまれ、上澄みのオイルだけが、上から流れ出すという実に単純な仕組み。
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蒸しあがったラヴェンダー。一度に1トンのラヴェンダーを蒸すそうな。
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オイルを採ったあとのラヴェンダーは乾かして、そのまま水蒸気を作るための燃料として燃やす。究極のリサイクル!
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「ふーん、そうなの?」とオイルを採る過程を熱心に見学する稀典氏。
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ソーの里の中心にあるのが、ソー・アン・プロヴァンス(Sault-en-provance)。この村も、やっぱり村の中央には古い教会がある。
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ちょうど市の立つ日で、地元で取れた野菜やラヴェンダーを使った石鹸などを売っていた。見事なニンニク!
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きれいな色の唐辛子。
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ラヴェンダーのドライフラワーのブーケ。
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自分でポプリを作ったりするのに使う乾燥させたラヴェンダーの花。この桶一杯分で5ユーロ。
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お昼は、ソー近辺で美味しいと評判のモニウー(Monieux)という村にあるレストラン、その名も「レストラン・ラヴェンダー(Restaurant les lavandes)」で。
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帰りにはちょっと遠回りをしてオゾン川沿いのネスク渓谷((Gorges de la Nesque)へ。岩壁に沿って曲がりくねった道を走る。ちょっとプロヴァンスとは思えない風景。
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一番景色のきれいなシール岩(Roche du Cire)。
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ここから見るとヴァントゥー山の頂上も近くに見える。
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ラヴェンダーの季節としてはもう終わり間際で、花も咲ききってしまった色が今ひとつだったけれど、それでもギリギリで花の咲いている時期に間に合ってよかった。

Sault-en-Provance

RESTAURANT LES LAVANDES : RUE NESQUE 84390 MONIEUX
by MadameSanma | 2007-08-16 00:49 | パリからの旅
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