最近、高級スパなどでも人気のハマム。古代ローマの公衆浴場に起源を持つ蒸し風呂で、パリにも何ヶ所かあるのだが、その中でも一番有名なパリのモスク内のハマムで初体験。 月水土の終日と金の午後が女性専用。お菓子売り場の後ろにある小さな入り口から入り、番台で料金を払うと、もうそこはマッサージや垢すり用の部屋で、順番待ちの女性たちが半裸で横たわっている。その奥の右手に更衣室があり、その向こうがハマム。迷路のようにいくつか部屋があり、奥に行くほど暑くなる。蒸し風呂といっても、蒸気がムンムンというわけではなく、薄く霞がかかったような柔らかい蒸気が肌に心地よい。ほんのり暖かい大理石の台の上に横たわっていると、いつの間にか滝のように汗が流れてくる。 大衆的なハマムなので、豪華ではないし、更衣室も市民プールの更衣室みたいで味気ないが、ハマム内は大理石の床やモザイクのタイルがそれなりの雰囲気。 ハマム⇒垢すり⇒マッサージというのが基本のコース。でもハマムだけの入場も可能。入り口で売っているサボン・ノワールと呼ばれる練り石鹸を体に塗ってたっぷり汗をかけば、垢すりをしてもらわなくても、ちょっとなでるだけでポロポロと垢が落ちて、びっくり。毎日ちゃんとお風呂に入っているのになぁ。 水着は必携。タオル、ゴム草履、石鹸&シャンプー、ブラシ、それらを入れてハマム内を持ち歩くビニール袋は持っていったほうが無難。ただしシャンプーは禁止という話もあるので、シャンプーする場合はこっそりと。更衣室には有料のドライヤーもあるが、私が行った時には故障していた。 さっぱりしたあとは、モスクのサロン・ド・テで、ミントティー。 パリのモスクは、もちろん何よりもまずイスラム教の礼拝所であるが、ハマムのほかに、オリーブやイチジクの木が緑の陰を落とすサロン・ド・テや、タジンやクスクスを食べられるレストラン、オリエンタル雑貨の店などもそろっていて、誰でも入れる。 Mosquee de Paris : 39 rue Geoffroy St Hilaire 75005 最寄の地下鉄:Censier Daubenton
by MadameSanma
| 2008-08-14 16:01
| パリ
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