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5月19日 ロンドンでお茶を

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日本から来た友達と、ユーロスターに乗ってアフタヌーン・ティーを楽しみに日帰りでロンドンへ行った・・・と書くと、普通はリッチマダムの優雅なお話だが、私たちが主役では、優雅な旅になるはずがないと思ったあなた、あなたは正しい。

ユーロスターに乗れば、パリ・ロンドン間はたったの2時間40分。東京・京都並みの近さである。しかもイギリスとフランスには1時間の時差があるので、8時過ぎにパリの北駅を出るユーロスーターに乗れば、10時にはロンドンのウォータールー駅に到着。一日たっぷり遊んで日帰りで帰ってこられる。ただし、電車とはいえ、一応外国旅行なので、駅でパスポート・チェックもあるし、免税店もある。
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しかも、ちょっと気張って食事つきの1等車に乗ったら、ちゃんとスチュワーデスやパーサーがいて、飲み物のサービスはしてくれるわ、朝ご飯も、冷たい料理と暖かい料理が選べて、まるで飛行機のよう。
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実は、サンマはTGVに乗るのは今回が初めて。はっきり言って、乗り心地だけなら、新幹線よりTGVの方がずっと快適だった。静かだし、振動も少ないし、おかげで、トンネルを抜けたらそこはイギリスだったという写真を撮るつもりが、つい眠ってしまい、目覚めたらそこはイギリスだった。

ロンドンに着くと、まず、乗り降り自由の観光バスの一日券を手に、ロンドン市内の名所をひとおとり見て回る。タワーブリッジ、ロンドン塔。
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こちらはビッグベン。そういえば、ロンドン市内は時計がやたら多かった。ジェントルマンたるもの、時間には正確であれということなのだろうか。
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名前を忘れちゃったが、何かの記念碑の前のスフィンクスの像に抱かれて昼寝するオジサン。
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その後、バッキンガム宮殿前で、衛兵の交代を見学。お約束どおりのロンドン観光。
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ちょっとカルチャー気分もというわけで、美術工芸品の宝庫ヴィクトリア・アルバート博物館で中世美術を見学。
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そしてついに、本日のメインイベントのアフタヌーン・ティーのお時間。事前に予約している間がなかったので、有名ホテルのティールームはあきらめて、紅茶で有名なデパートのハロッズのティールームへ。
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ハロッズは老舗の高級デパートなので、ガイドブックによれば、入り口で服装チェックがあり、ジーンズやリュックサックは入店禁止と書いてあったが、確かに入り口に警備員がいたものの、さすがにジーンズは大丈夫。ただし、リュックを背負っていた人は、手に持つようにと注意されていた。
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ハロッズのティールームは、デパートとはいえ、シャンデリアが輝き、ピアノの生演奏もあり、さすがに三越の特選食堂よりはるかに優雅な雰囲気で、店員さんの対応も親切。紅茶は7種類の中から選べる。
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やってきました、お待ちかねの「美味しいもの三段重ね」。
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サンドイッチの中身は、キュウリ、サーモン、ハム、トマト、タマゴ。それぞれ使っているパンも違って、なかなか美味しい。ちょうどサンドイッチを食べ終わったところへ、お姉さんがやってきて、「サンドイッチのお代わりはいかが」と言うので、ついお願いしてしまった。アフタヌーン・ティーって、食べ放題なのね。これですっかりいつものビュッフェの気分になってくつろいでしまった私たち、そのあとのスコーンやケーキをタラフクいただいて、ハッと気付いたら、帰りのユーロスターの時間が迫っていた。
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あわててティールームをあとにしたものの、ついハロッズ・グッズ売り場を覗いたりしてしまったので、駅に行くバスに乗り遅れ、次のバスは15分待たないと来ない。いっそタクシーに乗ろと思って財布を見たら、地下鉄に乗るお金も、もうなかった。バスの一日券を持っていたので、安心して使い切ってしまったのだった。しかも、そのバスは駅には行かないので、途中でのりかえなければならない。いやーん、これじゃ間に合わない、どうしよう!

でも、どうしうようもないので、そのまま待って、やってきたバスに乗ったが、道が混んでいて、もう絶対に間に合わない。そこで、この歳で泣き落としが効くとは思わなかったけど、ものは試しで運転手さんに泣きついてみたら、なんと! その運転手さん、ちょうどそこが終点だったので、他の客を降ろしたあと、私たちを乗せて駅の側まで連れて行ってくれた。きゃー、なんて優しいの!!! 降りるとき、思わず「アイ・ラブ・ユー」と叫んでしまったサンマであった。

おかげで余裕で駅に到着。よく見たら、私たちが乗るユーロスターは最終便だったので、乗り遅れたら、日帰りのはずがロンドン一泊になるところだった。やれやれ、一時はどうなることかと思ったわ。まあたとえお泊りでも、それはそれで楽しかったかもしれないけど。
# by MadameSanma | 2007-05-19 02:36 | パリからの旅

5月18日 ベルサイユにバラが咲く♪

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日本から友人が遊びに来てくれたので、一緒にかの有名なベルサイユ宮殿に行った。前回行ったのは、なんと25年以上も前。宮殿自体は、17世紀に建てられたので、25年くらいでは何も変りはないけれど、変ったのは、観光客の多さ。昔は、個人で行っても気軽に見学できたのに、今は入場券を買うのに長蛇の列。その上、宮殿に入るには、セキュリティー・チェックにも並ばなければならない。
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あいかわらず絢爛豪華な宮殿ではあるが、建物の外側と一番の見所の「鏡の間」が修復工事中なので、見学はできるがきれいな写真が撮れないのが残念。壁掛けの絵柄にワンコを見っけ。キャバかな?
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でも、今回のお目当ては、ベルサイユ宮殿自体ではなく、マリー・アントワネットで有名なプチ・トリアノン。新しく整備され、去年から、ドメーヌ・マリー・アントワネット(アントワネットの離宮)と名づけられて、グラン・トリアノンとともに一般公開されている。
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ヴェルサイユ宮殿に比べればはるかにこじんまりとした建物の中には、マリー・アントワネットの寝室や彼女が使った食器などが展示されている。確かに、あんな荘厳なベルサイユ宮殿の中で厳しいしきたりに縛られ大勢の人に囲まれて暮らすよりは居心地は良さそうではあるが、華やかな彼女のイメージからすると意外と質素。
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庭園も、ベルサイユ宮殿の幾何学模様に整備された人工的なフランス式庭園とは対照的な、小川が流れる田園風のイギリス式庭園。
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庭園の中には、古代風の建物や田舎屋などが点在している。愛の神殿と呼ばれる東屋。
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マリー・アントワネットとフェルゼンの密会を見守ったに違いないキューピット像。
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マリー・アントワネットの村里と名づけらた田舎屋。水車小屋や酪農小屋などがあり、彼女は従者たちと田舎生活の真似事をして遊んでいたそうだ。このあまりに絵のような風景は、まさにディズニー・ランド。
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パンフレットによれば、ルイ14世が建てた男性的なインスピレーションによるベルサイユ宮殿とのコントラストが見所だそうだが、確かに同じように莫大なお金を浪費しながらも、他人に豪華さを誇示するというより、いかに自分にとって居心地の良い空間を作り上げるかにこだわるというのは、女性的な発想かもしれない。
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ところで、ベルサイユといえばバラ、でもベルサイユ宮殿の庭にはなくて、あったのはプチトリアノンの庭。

パリ市内からRER郊外線C線で30分、ヴェルサイユ・リヴゴーシュ下車、徒歩8分。
# by MadameSanma | 2007-05-18 05:29 | パリ

5月16日 権力委譲

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つい先ほど、シラクからサルコジへ権力委譲の儀式が行われた。儀式に先立ち、新旧の大統領は二人だけで会談し、核兵器の秘密コードなど国家機密の引継ぎをしたそうな。
写真は、パパラッチ・サンマが激写した大統領府を出るシラク前大統領。こんな写真を撮りにわざわざエリゼ宮の前まで行ったアタシって?
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こちらはシラクの乗った車を追いかける準備をしている本職のパパラッチたち。
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# by MadameSanma | 2007-05-16 19:30

5月14日 オペラ鑑賞「マクロプロスの秘事」

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バスチーユ広場のオペラ・バスチーユで、オペラ「マクロプロスの秘事」を見る。チェコの作家チャペックの戯曲をヤナチェクがオペラ化した作品・・・と書くといかにも前から知っていたかのようだが、実はチケットを買うまで名前も知らなかった。本当はワーグナーの「ローエングリーン」を買いに行ったのだが、全日程売り切れだったので、しかたなく代わりに何でもいいやと一番安い席で買って、事前にストーリーだけネットで検索して見に行ったのだが、これがすごかった。オペラなのに、幕が開くと、巨大スクリーンにハリウッドのニュース映像は流れるわ、キングコングは登場するわ、マリリン・モンローそっくりの姿のヒロインはセミヌードになるわで、びっくり。父親が発明した秘薬の実験台にされて、300年以上若さを保ったまま生きてきた女性の悲劇。美貌を誇り、男たちを翻弄しながら生きてきたが、そんな生活に倦み、愛する人がみんな死んでいく中、人生は限られているから意味があると歌う。音楽はわかりやすくドラマチックだし、主役を演じたAngela Denokeが実に伸びやかなきれいな声の持ち主なので、オペラ素人でも十分楽しめる作品ではあったが、そのあまりに斬新な演出と舞台装置に、オペラを見たというより、前衛劇を見たような気分。あんなスタイルの良いオペラ歌手を見たのは初めて。
指揮:Tmas Hanus 演出:Krzysztif Warlikowski
出演:Angela Denoke, Charles Workman, Vincent Le Texier
# by MadameSanma | 2007-05-14 05:22 | イベント&スペクタクル

5月13日 蚤の市

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日曜日なので、また蚤の市に行った。前回行ったヴァンヴの蚤の市よりもっと規模の大きなクリニャンクールの蚤の市。ここは、古着から高級家具まで、売っているものによって、いくつかのマルシェに分かれているが、素人にとって面白いのは、主に古い食器や銀器、アクセサリー、レース、人形などの小物を扱うマルシェ・ヴェルネゾン。狭い路地に、小さな店が無数にひしめき合っていて、あれこれ目移りしている間に、迷子になってしまいそう。いかにも買い付けに来ましたといった感じの日本人客を何人か見かけた。
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人形のパーツばかり売っている店があった。右側の箱に入っているのは、目。
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シャンデリアのガラスだけとか、古い家具の部品だけとか売っている店もある。特にアンチークのコレクターでなくても、19世紀や18世紀の家が普通に残っているこの国では、代々使っている古い家具の修理に、こうした部品が必要になるのだろう。
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自分の好みで集めたにちがいない品々に囲まれてすっかりその中に溶け込んでいるアンチーク店の女主人
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今回の収穫は、このお皿。オフホワイトの地に青みがかった緑の優しげな模様が気に入って。
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# by MadameSanma | 2007-05-13 04:51 | パリ